むいむいまい

やりたいことがなんにもない、地に足つかない生活をしています。

イッツ・オンリー・マイ・タイム

 


長旅からかえってきたとたん体調をくずしてまる2日寝込んでいる。

 

旅で持ち金を使い果たしたから病院にもいけない〜と悩んでいたところ、懐が海より広い友人の恩恵(¥)をうけたのでヒイヒイ言いながら近くの病院まであるいた。これは私あるあるなのだけど、弱っている時にやさしくされると心のなかで周りの人たちに猛烈に感謝しはじめる。ありがとう、ぐすん

 

病院の待合室のいすで寝ころんで、おなかがギュルギュルなっている。診断結果は感染性胃腸炎で、こんなにつらいのにインフルじゃなかったことにおどろく。生きてるうちにわたし何回感染性胃腸炎になるんだろかってくらい胃腸がよわい。これを機にジャンクフードとはオサラバするんじゃ。(これも何回目かわからん)

 

けど、おとなになってから、痛いことやくるしいことがすごくこわくなった。

 

 

 


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1ヶ月くらい真冬の北海道をぐるぐるぐるぐるヒッチハイクでまわった。

 

函館、札幌、帯広、釧路、弟子屈、網走、北見、旭川、札幌、旭川、稚内、天塩、小樽、函館、、、弟子屈で10日くらい、旭川で7日くらい滞在した以外ほとんど移動していたみたい、ほよよ

 

網走のらへんで流氷みたあとくらいからかな、景色はどこも白んでいて幻想的っちゃ幻想的だけどまぶしいしさすがに飽きたなあ〜ってかんじになってきた。ヒッチハイクしてる時ももうさむいし嫌だなあ〜ってかんじで手を挙げて、車が止まっても止まらなくても全然感情変わんないし、まさに「北海道でのヒッチハイク」が完璧に日常化してしまっていて、旅とは?みたいな、そんな、かんじで。

 


もちろん旅中に面白い人に出会ったり、すごいできごとはあり、、

 

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短いあいだお世話になったてしかが極寒アートフェスティバル

 

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旭川のぼうふらで、野口竜平のパフォーマンスと即興ギターのコラボとか

 

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まちなかぶんか小屋であった、素人の乱・松本さんのトークショーがめっちゃおもしろかったり!(写真は廃墟たんけん中)

 

 

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濃い〜場所いったり、

 

 

いろんなことがあって

 

 

それでもいちばんわあ〜ってなったのは帰路、青森抜けたあたりから見えてきた空のいろと木のみどり色に囲まれたときと、家に着いたときだった。

 

旅人の、非日常が、家に帰ることだとしたら、その帰り道はとってもたのしくてしかたないのかも!

 

 

 

 

 

 

 

 

タイム・ボッカーン

 

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初詣に所沢のちいさな神社にいってきた。鳥居をくぐって左側のほうをみると、古くなったお守りや破魔矢がたくさん積み上げられている。あの神さまの依り代だったものたちは、時間が経つと悪い気がたまって不浄なものになってしまうので、年の節目に浄火で燃やすらしい。お焚き上げとよぶそう。

いままで、燃やされるお守りやお札をみてもなんとも思わなかったのにそのときは寂しい気持ちになった。人の情は募るほどだめになってしまうのかなあ


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私の好きな映画にうる星やつらビューティフルドリーマーというのがあって映画のラストに主人公のあたるくんがこう言うのである。

「好きな人を好きでいるためにその人から自由でいたいのさ」

そして「わかんねえだろうな、お嬢ちゃんも女だもんな」とせりふが続く。

性差からくるものなのかわからないけど、確かにその言葉が女の私にはちゃんとわからないままなのだ。男の人は不都合なものからよく逃げるから

 

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『BARRACKOUT』(http://barrackout.tokyo)という現代美術の展示をみにいってきた。「家の記憶」がテーマの企画展で、東京の住吉という場所にある民家が会場となっている。

何だかおどろおどろしい作品たちが、ごみ屋敷になってしまったそこのいたるところにあって混沌としている。迷路みたいになっている家のなかを進んでいくと、前にいたふたりのおばさんとひとつの部屋でいっしょになった。

ひとりのおばさんがもうひとりのおばさんに、あそこも見てあげてちょうだい、ここは愛と平和の間なのよ、なんて言いながら懇切丁寧に作品のありかを教えている。


おばさんが愛と平和の間とよぶそこをのぞくと、しずかちゃん(ドラえもんの)が争いのない世界について繰り返し唱えていた。向かい側には利己的な遺伝子という本がおいてあってめくるとしずかちゃんの顔が貼ってあったりしてちょっと私にはよくわからなかったりするのだけれど、おばさんはその空間にいるととても心地よいと言う。

おばさんは「私の家なの」といっていつにまにか案内してくれている。どうやらおばさんは以前この家に住んでいたみたい。キッチンに人をたくさん呼んでご飯をたべたこと、むかし東京大空襲でこのへん一帯やけのはらになってしまった話を聞かされてこわかったことなどを話していた。

おばさんは作品ひとつひとつをていねいに見て、とてもうれしそうにしている。あの家が取り壊されてしまう前に、掘り起こされた記憶を着飾ってきらきらしてみえるのかもしれない。

そこでの芸術は、お守りを燃やす火みたいですごくすきだなと思いました。